[ 材質の簡単説明 ]

ダンボールの箱に規格品は無く、それぞれ材質と形状は完全なオリジナルになります。材質に関しては下の簡単な3つの名称さえ覚えていただければ、どこの段ボール屋さんに頼んでも通用しますので、是非読んで下さい。

板を側面から見た形状と使われる紙で次のようにそれぞれ種類があります。

材質の名称1 フルート
材質の名称2 ライナー
材質の名称3 中芯

以下にてそれぞれご説明させていただきます。

1.フルート

約5mmの厚さ
(Aフルート)
通常、外装箱用途の段ボールに最もよく使われる材質です。
約3mmの厚さ
(Bフルート)
小さい箱や内容物が軽い箱、そして印刷をきれいにのせたい段ボール箱に良く使われる材質。
約4mmの厚さ
(Cフルート)
世界のほとんどの国ではCフルートが主流で、Aフルートよりも20%薄くなり生産・輸送コストや保管スペースの節約になり環境対策にもなります。
1.2mmの厚さ
(Eフルート)
美粧ケース・内箱などコートボールの代わりにも使われるとても薄い段ボール。Bフルート以下の厚さであるE・F・Gフルートを総称してマイクロフルートといいます。
0.6mmの厚さ
(Fフルート)
紙には本来ない機能を付加し、しかも紙本来の自然な性質を活かしたパッケージ素材です。
0.5mmの厚さ
(Gフルート)
これまで紙器パッケージに使われていた、板紙及びEフルート段ボールに代わる包装資材として誕生し、環境問題に即した幅広い分野でご利用できる素材です。
約8mmの厚さ
(Wフルート)
文字通りAとBを重ねた材質で、重量物などの箱に多く使われる段ボールの材質です。

フルート 段山数 段高 段繰率
A 34±2/30cm 4.6~4.79 1.53~1.613
B 50±2/30cm 2.49~2.8 1.35~1.468

※段繰率は上下のライナーに対する中芯の長さだと思ってください。Aフルートならライナーが1mに対し、中芯を約1.6m使ってナミナミにうねらせてるということです。

この他に板状でなければ片面段ボールという種類もあります。

2.ライナー (下にいくほど強い紙です。)

D4 段ボールを横から見たときにナミナミした模様を表と裏から挟んでいる紙の部分をライナーと呼びます。
Cは古紙が多く含まれ、Kはバージンパルプが多く含まれた材質です。5・6は昔のモンメの名残で実は重さを示しています。本当はC200Gなどと表現するのが正しい材質の表記ですが、業界内では昔からの慣習で5・6で通ってしまってます。
C5
C6
K5
K6
K7

D4・C5・C6・K5・K6・K7と6種類材質がありますが、D4とC6は 現在殆どでまわっておりません。
ライナーに加工をして機能性を持たせた材質もあり、撥水加工を施したライナーは野菜や魚の箱などにも使用されます。
また表面に色がついた『色ライナー』という材質もあります。
白は比較的に手に入りやすいですが、その他の色のついたライナーはまとまった数量が無ければ材料が手に入りません。

3.中芯 (下にいくほど硬い芯です。)

120G 段ボールを横から見たときにナミナミした模様に見える部分の材質を中芯と呼んでいます。
通常は中芯を120Gにした材質を用います。 箱のコシを強めたい場合、160・180Gと強度のある紙を材質の中芯に使います。
160G
180G
180G強化
200G強化

材質の組み合わせは様々ですが、中身の形状・重さなどを当社にご 相談頂ければコストを考慮し最適な材質を選定いたします。